腎臓内科での研修について
腎臓内科は、内科的な診断、治療を行うほかに、アフェレーシスや維持透析などの特殊技術による治療、アクセス作製などの手術など、幅広い診療を行うことが特徴です。腎疾患は、腎臓そのものに原因があるだけでなく、他疾患(心疾患、消化器疾患、血液疾患、自己免疫性疾患、内分泌疾患、糖尿病や高血圧、感染症など)の合併症によることも多い疾患ですので、結果的に内科全般を診る力が培われます。体液・電解質管理など他科からの相談も実際多くみられます。内科全般に見識の深い、他科からも頼りにされる腎臓内科医を、また患者さんの価値観・人生観や家族背景にも配慮できる洞察力を持ち、全人的な治療ができる医師を目指しています。
腎臓内科医が積極的に関与する疾患
循環器疾患 | 肺水腫、急性・慢性心不全、急性心筋梗塞、狭心症、不整脈、心筋症、ASO、家族性高脂血症 |
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呼吸器疾患 | 肺炎、肺水腫、肺胞出血、肺線維症 |
消化器疾患 | クローン病、潰瘍性大腸炎、劇症肝炎、上部消化管潰瘍、下部消化管ポリープ 感染性腸炎、慢性C型肝炎、肝硬変、肝細胞癌、薬剤性肝障害、急性膵炎 |
血液疾患 | 多発性骨髄腫、悪性リンパ腫、TTP、DIC、アミロイドーシス、腎性貧血 |
神経疾患 | 脳梗塞、脳出血、ギランバレー症候群、重症筋無力症、多発性硬化症 |
内分泌・代謝疾患 | 糖尿病、原発性アルドステロン症、副甲状腺機能亢進症 |
アレルギー・膠原病疾患 | SLE、RA、血管炎、強皮症、紫斑病、シェーグレン症候群 |
感染症疾患 | 敗血症(エンドトキシンショック)、細菌感染症、真菌感染症、ウイルス感染症 |
中毒性疾患 | 薬物中毒(有機リン農薬、パラコート、各種薬物) |
皮膚疾患 | 天疱瘡、類天疱瘡 |
医局見学について
腎臓内科に少しでも興味のある方、ぜひ一度医局をのぞいてみてください。
いつでも見学を受け付けていますので、気軽に連絡してみてください。
熊本大学医学部付属病院腎臓内科 | |
医局長 | 泉 裕一郎 |
izumi_yu@kumamoto-u.ac.jp |