早いもので4月14日の初回の地震から1週間以上たちました。
報道されています通り、4月22日時点の気象庁の発表によると今回の一連の熊本地震では、4月14日~16日にかけて震度6以上の地震が7回、そしてその後余震(震度1以上)が800回を超えています。
震災の爪痕は非常に深く、被害の大きかった益城町を中心とした避難所では今後の住居や食料など様々な問題を抱えていることと思います。
とはいうものの、徐々に体感する余震の回数も減り、熊本市郊外や中心部でも食料や水も十分に供給され始めた感があります。
ライフラインも都市ガスの復旧も始まり、断水も解除される地域が広がり徐々にではありますが、落ち着きを取り戻しつつあります。
さて、我らが腎臓内科はといいますと、今までの医局はとても住み続けられる状況ではなく、現在旧管理棟の2階の1室を借りて運び出せるものを移動させています(元医局の建物の内外の壁にはぞっとするほど激しい亀裂が走っています)。
臨床に関しては、腎生検後の処理を当院で行うことは難しい状況ですので、近隣の中核病院へ依頼したり、外注で対応したりしていますがほぼ通常通りです。
透析に関しては、熊大透析室でも透析が行えなくなった病院からの患者の受け入れを行っており、当科からも病棟の先生方を中心に1日4クール回しながら対応しています。
研究に関しては、オープンラボスペースに少しづつ使えそうな機器を運び込んでいます。もちろん今まで通りの研究が行えるようになるには数か月~数年かかることとは思いますが、それでも着々と研究室を新たに形作っているような楽しみがあります。慣れない力仕事と階段の上り下りで毎日筋肉痛ですが、一向に体重は減りません・・(笑)。
このような感じで、臨床・研究それぞれの分野で各自できることを考えながら邁進しています。
これからも医局復興の進捗状況を写真も載せつつ報告していきます。それでは!