どうもどうも 院生一号です。
先日アップロードした第一弾に引き続き、第二弾をお届けします。
題名は学会レポートですが、今回は学会の様子や学術的な内容は一切出てきませんのであしからず。
えー前回お知らせした通り、アメリカ腎臓学会は西海岸最南端のサンディエゴという町でおこなわれました。
サンディエゴは大きな湾の内側にあるまちで、天然の要塞の様な地形をしていて、米海軍太平洋艦隊の主要基地として有名です。
湾の向こうに基地が見えます。
太平洋艦隊は司令部をハワイ真珠湾においていて、太平洋戦争で日本海軍がガチンコでやりあったのはこの艦隊なんですね。
サンディエゴには有名な軍事博物館がありまして、その名も”USS Midway Musedum(ミッドウェイ博物館)”!!
実際の空母が退役後に博物館として一般公開されています。
実物はでかいですよ。
空母ミッドウェイについて簡単に解説をしましょう。
ミッドウェイはアメリカ海軍正規空母で、
排水量は建造時で45000t、退役時には74000tにまで拡大されています。
全長296m、全幅34.4m。搭載可能な艦載機は137機で、士官兵員あわせて4100人が乗艦していました。
就役は1945年9月で太平洋戦争終戦には間に合わなかったわけですが、
戦争中日本海軍が保有していたどの正規空母よりも規模が大きく、もし戦争に参加していたら日本にとってさらに大きな脅威となっていたことでしょう。
その後、ベトナム戦争、湾岸戦争などに参加し、大きな戦果を挙げたということです。
1997年に退役し、現在のようにサンディエゴ湾内で博物館として船そのものが展示されるようになりました。
前置きが長くなりましたが、みなさんお待ちかね、写真で船内を紹介していきましょう。
ブリーフィングルームです。いろいろな作戦が実行されたのでしょう。
パイロットの服装です。かっこいいですね。この人はマネキンです。動きません。
大きな扇がかざってあるのは、一時期横須賀を母港としていたことを記念して、実際に飾られていたのだそうです。
横須賀への寄港に対する激しい反対運動をご記憶の方も多いのではないでしょうか。
この人はマネキンです。動きません。
おおきな鍋がたくさんならんでいますね。
兵員の数もかなりのものですから、これでもきっと足らなかったことでしょう。
黄色い帽子のおっちゃんはボランティアの解説員です。動いてしゃべります。当然英語ですが。
患者用のベッドも二段式です。
かなり大規模な手術も行えたんだそうです。手術中の医者はマネキンです。動きません。
兵員の日用品から大切な部品まで、ある程度のものは艦内で自前で作っていたのだそうです。
作業中の人はマネキンです。動きません。
携帯電話もインターネットもない時代ですから、ここが家族とつながる窓口だったんですね。
この局員さんはマネキンですが、動きます。
いえ、マジで。
見学者を驚かすために自動で動くように作ってあるんですよ。
こいつ・・・動くぞ!
まったく、心臓が止まるかと思いましたよ。
さて空母ですから、艦載機の展示も大量にあります。
この名前を聞いたことがあるかたも多いと思いますが、
太平洋戦争中の米海軍の主力艦載機で大いに日本軍を撃退した憎いあんちくしょうです。
上甲板に上がってみると、たくさんの飛行機やヘリコプターが並んでいます。
F-14 トムキャットです。
映画「トップガン」で主人公たちが操縦していたのがこのF-14です。
冷戦期の米軍の主力戦闘機で、主翼が可変翼で角度を変えられることがが男心をくすぐりますね。
有名な飛行機はこのくらいでしょうか。
まだまだたくさん飛行機がならんでいるのですが、ちょっと紹介しきれないのでこの辺で止めておきます。
そろそろ学会の昼休みも終わってしまうというところで、帰ろうとしていたところ
向こうから飛んでくる見慣れた機体が・・・
鳥か!
飛行機か!
いや
オ・ス・プ・レ・イ!
そう!
日本中で話題沸騰、今や知らない人のいないほど有名なオスプレイです。
みんな見ています。
アメリカでも珍しいのでしょうか。
サンディエゴの基地は海軍のはずですから、日本で話題の米海兵隊に配備されたMV-22型ではなく、
海軍仕様のHV-22型ではないかと推測されます。
wikipediaによりますとHV型は救難支援専門の機体ということなので、前線には行かないのでしょう。
ミッドウェイ上空を旋回して基地の方へ飛んでいってしまいました。
思いがけない遭遇でしたが、心躍る体験ができました。
さてさて、サンディエゴレポート第二弾、いかがでしたでしょうか。
マニアックすぎるだろというツッコミがいたるところから飛んできそうですが、
私、気にしません。